神経にまで達した虫歯を放置してしまうと、歯が抜けてしまうだけでなく、さらに痛みが強くなってしまったり、細菌の繁殖で膿ができてしまったりする恐れがあります。歯の神経の治療は、きちんと治療を行えば根本的な治療が可能です。どんな治療なのかを知ることで、自分の歯のために適切な治療を選択しましょう。

根管治療で、一生モノの歯を長く快適に使いましょう。

いわゆる「神経を抜く」のが根管治療なのですが、痛そうに思われる患者さんも多いでしょう。しかし、死んでしまった神経を治療せずに放置すると、歯をなくしてしまうこともありますし、想定外の治療費になることもあります。一生モノの歯を長く快適に使うためにも、根管治療は最後まで行うことが大切です。

自分の歯を残すための神経治療とは?

重度の虫歯になっても、多くの場合きちんとした治療をすることで歯を残すことができます。抜歯しなくても神経治療が効果的です。一時的に痛みをとる治療で済ませるのではなく、蝕まれた神経組織を完全に取り除き、根管を洗浄・消毒する根本的な治療が、自分の歯を残す近道になるのです。

根管治療はなぜ必要?

虫歯の重症化によって、菌が神経に入り込むと、強い痛みを感じるようになります。痛んだ神経を取らないと痛みを除去することはできません。根管治療は、痛みをなくし、細菌の繁殖や虫歯の再発を防ぐために必要といえるでしょう。

根管治療の平均治療回数は?

根管治療を初めて行う場合は、平均的に2~3回程度の治療が行われます。もし、再発した場合は、5回程度の通院が必要となり、治療期間も長くなります。初回は、1週間に1回程度のペースで消毒のために通院し、その後、被せ物や詰め物をするまでに1か月~1か月半ほどかかります。

根管治療の平均治療回数について説明する歯医者さん

根管治療をしないで放置するとどうなる?

虫歯治療の基本は、歯を残せるようにすることです。しかし、神経まで達してしまった虫歯を根管治療せずに放置した場合、あとから治療をしても顎骨骨髄炎(顎の骨の中に細菌が侵入し炎症を起こす病気)のような病気になる恐れもあります。さらに悪化してしまうと、最終的に歯を抜かざるをえなくなります。

こわい!神経まで達した虫歯の放置で起こるリスク

神経まで達してしまった虫歯を放置すれば、歯がボロボロになってしまうだけではなく、神経内でおきた炎症が悪化して歯根に膿が溜まる可能性があります。膿を放置すると、顎の骨が溶け膿の袋が大きくなり、歯茎や顔にできものができることもあります。

根管治療を途中で中断するとどうなる?

根管治療は最後まで行うことが大切なのですが、途中で中断するなどおろそかにしてしまうと、治療した部分が再び痛んだり、腫れたりすることがあります。また、被せ物の精度が悪いと、歯と被せ物との間の隙間から細菌が侵入して、歯根の周りに膿ができることもあります。その場合は、入れた被せ物や詰め物を外して、再根管治療を行うことになります。

歯の神経の治療をする歯医者さん

駒込駅前クリニック・矯正歯科の根管治療の流れ3STEP

駒込駅前クリニック・矯正歯科では、精密で丁寧な根管治療を心がけています。神経を抜くことに、不安を感じる患者さんもいらっしゃると思います。そこで当院の根管治療の流れを説明します。当院の根管治療では、ご帰宅後に痛みが出る場合に備えて、適切な鎮痛内服薬をお出ししますので、ご安心ください。

1.歯の神経を除去し、洗浄・消毒をする

根管の死んでしまった神経を除去し、洗浄・消毒を行います。この工程が不十分だと根管の奥に菌が残ってしまい、再度炎症を起こす可能性が高いので、洗浄・消毒の工程は何度か繰り返し行います。

2.薬剤を根管に詰める

根管を消毒して無菌状態にした後、菌の増殖と新たな侵入を防ぐために、薬剤を隙間なく詰めます。

3.歯型を取って被せ物を取り付ける

薬剤を詰めた状態の土台に正確に合う歯型を取った後、噛めるようにするために被せ物を作成して取り付けます。

根管治療はアフターフォローも重要です!

治療後は、歯の状態を確認しつつ、適切なホームケアのアドバイスをさせていただくため、定期的なメンテナンスをお勧めしています。根管治療によって、治療が終わった後も、アフターフォローが重要です。被せ物は人工物なので、快適な歯を維持するためにも、定期的なお手入れを心がけましょう。

歯医者が教える根管治療後のメンテナンス

神経治療せずに放置した場合の痛みと、治療後の痛みの対処法

神経の治療をせずに、そのまま放置した場合は起こりうる痛みがあります。少しでも痛みを感じた時には、我慢せずにお知らせください。

放置した場合に起こりうる痛み、治療中と治療後の痛み

治療をせずにそのまま放置してしまった場合に起こりうる痛みとしては、歯根に膿が溜まっている場合のズキズキとした痛みや、歯を支える歯肉や骨の炎症によって噛んだ時にでる痛みがあります。治療中には薬剤を詰めるときに痛みが伴う場合もありますが、素早く処置を行いますのでご安心ください。根管治療後は通常3日程度で痛みはなくなりますが、治療を途中で中断してしまった場合は、治療しなかった分長期間痛みが続いてしまうこともあります。治療は最後までしっかり行うことが大切です。

痛みを軽くする対処法とは?

痛みを軽くするには、医師が用意した専用の痛み止めを使用することが基本的な対処法です。もし治療後に痛みがあってすぐに来院できない場合は、市販の鎮痛剤を服用していただくと効果的です。または、患部を冷やすと炎症している箇所への血流量が抑えられて一時的に痛みが引くことがあります。

まとめ

駒込駅前クリニック・矯正歯科の根管治療は、「神経を除去して終わり」ではなく、患者様の歯の痛み具合にあわせた対処法を施すとともに、治療前のカウンセリングから治療、治療後のメンテナンスまで丁寧なアドバイスと施術を心がけています。