歯のメンテナンスとは？
「歯のメンテナンス」はされてますでしょうか？
「歯のメンテナンス」とは、唯一の「歯の治療を受けないように一生を過ごす方法」です。
なぜ、歯の治療を受けない方がよいのでしょう。
それは歯が再生をしないからです。一度虫歯になってしまうと、元に戻ることはありません。
そのため、歯は虫歯にならないようにしなければなりません。
では、虫歯にならないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。
例えば、人間の２人に１人はかかると言われ、当時は不治の病と言われた癌の、現在の５年後の生存率が６割ほどですが、「早期発見」できれば９割の方が完治します。
多くの人がこのことを知るようになったためか、都心では「予防」と「早期発見」のために人間ドックを受けることが当たり前になってきました。
つまり医療のどの分野においても言えることは、「予防」と「早期発見」が必要ということになります。
話題を「歯」に戻しましょう。
歯を極力虫歯にさせないためにも「予防」と「早期発見」が必要になってきます。
実際、国も1989年から8020運動という、歯に関する予防の重要性を訴える活動をすすめております。
つまり、歯の「予防」と「早期発見」を行う唯一の方法が、「歯のメンテナンス」になります。
歯が虫歯になる原因
歯が虫歯になる原因としては、以下の３点があります。
①歯並び
虫歯になる原因として、歯並びが関係していることをご存じでしょうか。
実際、調査で歯並びが悪い人ほど、歯が残りにくいというデータもでております。
歯並びとの関連に関しては、「矯正治療」のページを読んで頂けたらと思います。
②元々存在する細菌などのお口の中の環境
虫歯や歯周病の原因は、お口の中の細菌といわれています。
ただ細菌が多いから虫歯になりやすいという単純なものではありません。原因は複数あり、 唾液の働き、生活習慣、噛み合わせなども虫歯や歯周病に影響を与えているといえます。
例えば、お口の中に虫歯や歯周病の原因となる細菌が多く存在していた場合でも、唾液の働きが強ければ、虫歯や歯周病になりやすいとは言えません。
状態は人によって異なり、それぞれの人にあったオーダーメイドの予防の方法を行うことが大切になります。
③お口の中の綺麗さ(クリーニングや歯磨きなどで)
そのためには、定期的に歯医者さんでクリーニングを始め、メンテナンスを行うことが必要です。
定期的に歯医者さんに通うことで、「予防」と「早期発見」を行うようにしましょう。
歯のメンテナンスの方法
①歯並び
歯並びが悪くなる原因は、主に以下の２点に絞られます。
- 歯が大きい
- 悪い習慣がある
この２つの原因によって生じることとして、わかりやすいところでは、でこぼこや受け口などがあげられます。
ただ一番悪い影響は
「顎が間違った方向に成長する」
ということが挙げられます。
大人になって、一度成長した骨格を治すには、手術しか手段がありません。
逆に子供のうちに、「顎を適切な方向に成長させる」ことができれば、自然と歯並びは綺麗になるのです！
もしお父様・お母様がお子様の歯並びについて関心があるのであれば、子供のうちからの治療をお勧めします。
子供のうちにしか治療できないものは沢山存在しますし、何よりも大人になって矯正をするより治療費が安くすみます。
②元々存在するお口の中の細菌などへのアプローチ
リスク検査を行うことが必要になります。
唾液の検査や虫歯や歯周病になりやすいかどうか判断する検査などのリスク検査を行い、患者様毎に異なる原因を把握した上で、オーダーメイドの予防法をご提案します。あらゆる角度から原因を分析し、効果的にお口の健康を守っていくことが重要となります。
③お口の中を綺麗にする
毎日の歯磨きを丁寧に行っているつもりでも、完璧にすることは不可能です。それは上記の①と②で説明させて頂いた通り、「歯並びが悪い」とブラッシングの努力をしても「焼け石に水」なこと、お口の中が虫歯になりやすい環境であること、などの原因があるからです。
ですので、①と②の治療を行い、原因を取り除くことは非常に重要なことです。
とはいえ、お口の中のクリーニングをしなくてよい訳ではありません。ただ「ご自宅で取り切れない汚れ」が存在するのも事実で、ご自宅でのブラッシングでお口の中の綺麗さを維持することはできません。
もしそれが可能であれば、虫歯や歯周病になる人はいなくなるでしょう。
どんなに①の歯並びや②のお口の中の環境の原因を取り除いても、お口の中を綺麗に保たなければ、虫歯や歯周病などになることを防ぐことはできません。
つまりお口の中を綺麗に保つためにクリニックに定期的に来て頂き、クリーニングをして頂くことが必要になります。一週間に1回来てください、ということではありません。最低でも３か月に１回、多くて１か月に１回程度になります。３か月に１回来ていただくだけで、歯の治療を受けなくてよいのであれば、負担にはならない上に、一生自分の歯で過ごすことが可能です。
