当院のインプラント治療の特徴
![インプラント治療をする歯医者さんの席](/wp-content/uploads/2022/02/20220225-4101.jpg)
インプラントを良い状態で長持ちさせるためには「嚙み合わせ」が大切です。
インプラントがグラグラする大きな原因の1つに、「噛む力が強すぎること」が考えられます。
せっかく質の高い素材の被せ物をしても、「噛み合わせが悪い」とインプラントの環境が悪くなってしまいます。
嚙み合わせはインプラントの被せ物を装着した時にも調整しますが、「生活習慣」や「くせ」などで少しずつ変化することがあります。
その変化に対応するために、定期メンテナンスでは噛み合わせの調整を丁寧に行い、インプラント部分に負担がかからないようにします。
そのほかには、「清掃状況が悪い」とインプラントのトラブルにつながります。
そんなインプラントのトラブルを防ぐために、定期メンテナンスの際には、お口の中をクリーニングして清潔に保てるようにし、噛み合わせを均等に調整してインプラントを長持ちさせるためにケアしていきます。
丁寧な説明と精密な検査、患者様の一人一人に合わせた治療計画
インプラント治療は分かりにくいことも多く、不安や気になることがある方も多いのではないでしょうか。
当院では、治療前の精密検査が大切だと考えており、レントゲン撮影・口の型取り・お顔の写真・CT撮影などを行って事前にインプラントの埋入位置や角度をシミュレーションします。
そうしてシミュレーションした様々なパターンを検討し、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立案しています。
また、患者様が目に見て分かるように、精密検査で行ったレントゲンやCTなどを一緒に見ながら、治療計画をご説明します。
患者様と共に治療計画を確認し、同意をいただいてから治療をスタートしておりますので、ご安心ください。
安心のメンテナンス
インプラントは被せ物が入っても治療が完了したわけではありません。
インプラントは汚れがついたまま放置すると、「インプラント周囲炎」を引き起こします。
インプラント周囲炎は自覚症状が少なく、いつの間にか進行していることも少なくありません。症状が進行すると、歯茎が腫れるだけでなく、インプラントを支えているあごの骨を溶かしてしまい、インプラントがグラグラしてしまうことも。
そうならないために、毎日のセルフケアがとても大切です。
ただ、磨くのが苦手な歯や磨きにくい部分は汚れが残ってしまうこともあるため、定期的なメンテナンスで汚れを除去して、口腔内を清潔に保ちましょう。
また、インプラントは噛み合わせが大切なため、定期検診の際に確認して、調整していきます。
インプラントとは
![インプラント治療の模型](/wp-content/uploads/2022/10/shikakiji59.jpg)
入れ歯・インプラント・ブリッジの違い
【入れ歯】
・部分入れ歯の場合、金属のばねが見えてしまうことがある
・噛む力は天然歯より大きく低下してしまう
・ものが挟まりやすく、違和感が強い
・熱や味を感じにくくなる
・部分入れ歯の場合、ばねをかける歯に負担がかかってしまう
・あごの骨に刺激が伝わらず、あごの骨が不要なものとして徐々に吸収されていく
・短期間で治療が可能
・健康保険の範囲でも治療ができる
【インプラント】
・見た目が自然で審美性に優れている
・天然歯とほぼ同じ噛み心地に回復できる
・違和感は全くない
・味覚への影響はほとんどない
・ほかの歯に負担をかけない
・あごの骨の減少を防ぐ
・インプラント手術が必要
・健康保険が適応にならないため、費用が高くなりやすい
・治療期間は長くなる
【ブリッジ】
・健康保険の場合、銀歯のブリッジになる
・支えになる歯の状態によって異なるが、固定式のためある程度は回復できる
・違和感は少ない
・味覚への影響はほとんどない
・両隣の歯を削って支えるため、一部の歯に負担がかかる
・歯を失った部分は刺激が伝わらず、あごの骨が少しずつ不要な骨として吸収される
・健康保険が適応できる
・治療期間は短い
インプラント治療が受けられるのはこんな人
![歯医者さんの治療器具](/wp-content/uploads/2022/10/shikakiji58.jpg)
インプラント治療は、あごの骨の厚みや高さが充分にある方が治療を受けることができます。
糖尿病・心臓病・骨粗鬆症の方は、持病でインプラント治療が難しい場合もありますが、持病の状態によっては治療を受けることができる場合もあります。主治医と連携してインプラントができるか検討しますので、お気軽にご相談ください。
また、インプラント手術はこんな方におすすめです。
- しっかりと噛んで食事がしたい
- 入れ歯が合わない
- 健康な歯に負担をかけたくない
入れ歯は取り外し式のため、どうしても安定感に欠ける点があります。
そうすると「入れ歯が合わない」というお悩みが生まれることも少なくありません。
また、ブリッジの場合は固定式のため、安定感はありますが、隣の歯を削る必要があるのでほかの歯に負担をかけてしまいます。
一方、インプラントの場合はほかの歯に負担をかけず、歯を失った部分だけで治療が可能です。また、インプラント体をあごの骨に固定するため、安定感がありしっかり噛むことができます。
インプラント治療のメリットとデメリットについて
![インプラントの模型](/wp-content/uploads/2022/10/shikakiji62.jpg)
メリット
どの治療もそうですが、インプラントのメリット・デメリットを把握した上で、納得してからインプラント治療を受けることが大切です。
まずは、インプラントのメリットについてご紹介します。
1. 健康な歯を傷つけず治療できる
インプラント治療は、ほかの歯に負担をかけずに治療をすることが可能です。
部分入れ歯はばねをかける歯に負担をかけてしまいますし、ブリッジは両隣の歯を削って土台にするため、ほかの歯を削る必要があります。
歯の負担がかかれば、その分ほかの歯の寿命を縮めてしまうことにつながります。
インプラント治療は、歯を失った部分だけで治療ができるため、ほかの治療に比べて歯を長持ちすることが期待できます。
2. あごの骨が痩せるのを防げる
天然歯はあごの骨に支えられているため、噛むたびに刺激が伝わります。
あごの骨は圧力がかかると、骨形成が促進されます。
反対に圧力がかからないと、「骨を作らない」という指令を出して、骨が痩せてしまいます。
ブリッジや入れ歯は、歯を失った部分はあごの骨に支えがないため刺激が伝わらず、少しずつあごの骨が減ってしまうことにつながります。
しかし、インプラントであれば、インプラント体をあごの骨に埋め込んで歯の根の役割をするため、あごの骨に刺激が伝わり、あごの骨が減少するのを防ぐ効果があります。
3. 自分の歯で噛む感覚とほぼ同じ
インプラントはご自分の歯を同じような噛む感覚で食事をすることができます。
それは、インプラントが固定式で、失った歯の根と同じような役割をするためです。
インプラントは安定感があり、入れ歯やブリッジのような違和感がほとんどありません。
4. 見た目が美しい
ブリッジや入れ歯は保険の中でも治療ができますが、使用できる材料が決まっています。
そのため、奥歯では銀歯、部分入れ歯は金属のばねが必要など一部の歯が目立ちやすいという欠点があります。
インプラントの場合は、保険外の自費治療のため、被せ物の素材を自由に選択することが可能です。
そのため、見た目が自然で変色もほとんどしない「ジルコニア(セラミック)」などの素材を選ぶことができ、審美性が高く見た目が美しい被せ物を入れることができます。
デメリット
1. 保険適用外のため治療費が高額
インプラント治療は基本的に保険が適応しない自費治療のため、費用が高くなります。
しかし、クレジットカードや医療費ローンなどを使用して分割払いにすることができます。医療費控除で税金を控除する方法もあります。費用に関してもお気軽にご相談ください。
2. 治療期間が長い
インプラントはほかの治療に比べて治療期間が長くなります。
個人差はありますが、インプラント体をあごの骨に埋入して定着するまでに3~6カ月程度期間が必要になるためです。
定着を待っている期間は毎週来院するわけではなく、インプラントの状態を確認・クリーニングをするために1~2カ月に1度、来院していただきます。
3. 定期的なメンテナンスが必要
インプラントは、被せ物をすれば治療が完了するものではありません。
インプラントが汚れに弱く、汚れがついたままになっていると炎症を引き起こす「インプラント周囲炎」になってしまうからです。
インプラント周囲炎になると、あごの骨が減少してインプラントがグラグラしてしまうことも。
最悪の場合、インプラントを抜去しなければいけないこともあります。
そのため、インプラントの良い状態とほかの歯の健康を保つためにも、定期的にメンテナンスをしてインプラントの状態を確認し、お口の中を清潔に保つためにクリーニングをします。
インプラント治療の実際の流れ
![インプラント治療を解説する歯医者さん](/wp-content/uploads/2022/10/shikakiji61.jpg)
1. カウンセリング
カウンセリングでは、お口のお悩みやインプラントの不安や疑問などをうかがっています。
インプラントの概要やメリット・デメリット、ほかの治療法などをご説明します。
2. 手術
治療計画に納得していただいたら、インプラント手術を行います。
患者様の骨の状態によって「1回法」「2回法」のどちらにするか決定します。
1回法
インプラント1回法は、外科手術を1度だけ行う方法です。
インプラント体をあごの骨に埋め込む時に、アバットメントといわれる土台のパーツを歯茎の外に出しておいて、インプラントとあごの骨が結合するのを待ちます。
あごの骨にインプラント体が定着したら型取りをして被せ物を装着します。
1回法はあごの骨が充分にある場合に行われます。
2回法
インプラント2回法は外科手術を2回に分けて行う方法です。
インプラントをあごの骨に埋入して、歯茎の中でインプラントとあごの骨が定着するのを待ちます。
歯茎の中で定着を待つため、感染のリスクが低いメリットがあります。
そのため、あごの骨が少ない方、持病がある方はこちらの方法が選択されます。
3. 術後のメンテナンス
インプラントを長い間快適に使用するためには、定期的な検診が大切です。
日常生活のくせなどで噛み合わせは少しずつ変化することがあります。
インプラントは強く当たってしまうと、負担になってしまい、トラブルの原因になります。
そうならないために、定期的な検診で噛み合わせのチェック、インプラントの状態、歯茎の状態、あごの骨の状態をチェックするとインプラントのトラブルを未然に防ぐことができます。
また、お口の清掃状態も管理できるため、ほかの歯の寿命も延ばすことが期待できます。
インプラント治療を受ける病院選びのポイント3つ
![歯医者さんの器具2](/wp-content/uploads/2022/10/shikakiji60.jpg)
1. 十分な説明と丁寧な対応をしてくれるか
インプラントは虫歯の治療と違い、治療期間が長くなります。
その分信頼関係が大切なので、十分な説明で納得してから治療をスタートすることが大切と考えています。
スタッフ一同丁寧に対応し、患者さまが不安や疑問がないように努めさせて頂きますので、ご安心ください。
2. 治療費が適切かどうか
インプラントは自費治療のため、歯科医院ごとに費用が異なります。
費用が安いと思っても、被せ物が別料金で費用の総額が思っていた金額と違ったというケースもあり、事前に確認しておくことが大切です。
当院では治療計画の際に治療費用に関してもご説明しますので、気になることは遠慮せずにご質問ください。
3. 経験と知識のある医師がいるか
お口の状態は一人一人違います。
インプラントはあごの骨にインプラントを埋め込む手術をするため、経験や知識が豊富な歯科医師に治療してもらうと安心です。
あごの骨が少ない場合も対応できるか、レントゲンやCTなどを見てアドバイスいたします。お気軽にご相談ください。